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Pro Audio
2008年 5月 12日
 TBSラジオ放送業務を中心に、ラジオ番組制作や技術協力、各種の取材やリポート、コマーシャル制作など「音声放送のプロ」を標榜するTAC STUDIO (東京都港区・赤坂) が先頃、約10年前に作られたノンリニアMAスタジオ、Studio 401の機材更新を行いました。外部スタジオとの互換性や、増加するPro Toolsデータの持ち込みへの対応向上を検討した結果、Pro Toolsベースのシステムへの本格的なスイッチが行われ、従来のスタンドアローンDAWを置き換える形で16フェーダー仕様のICON D-Control統合システムが導入されました。
 
 株式会社ティーエーシーでスタジオ・エンジニアを務める駒澤大介氏は、機材の更新に際して「従来のようなスタンドアローンDAWメーカーによる新しいラインナップも検討しましたが、どれもPCベースになっていました」と語ります。「それであれば見慣れているPro Toolsの画面で作業でき、プラグインも豊富に用意されているICONのシステムが良いということになりました。ICON D-Controlシステムは、従来のシステム同様にコントローラーで操作できるだけでなく、マウスとキーボードで操作して使うこともできます。もちろん、コントローラーにより、アナログ卓と同様に幾つものパラメーターを同時に操作できるのも、非常に魅力的でした」。  
 
 「従来のシステムだと、コンプやEQなども内蔵されているものに限定されるので、その使い方も決まってきて、“こう設定しておけば間違いない”という方向になりがちでした」と語る同スタジオ・エンジニアの慎明男氏は、ICONシステムの導入によりDigidesignディベロップメント・パートナー各社の充実したプラグイン・ラインナップが実現する利便性を享受できる点も魅力だと述べています。「ICONでは自由度が高いので、ミキシングしているという感覚が、より強くなったと言えます。それに、この外観も魅力的でした」。
 
 TAC STUDIOで作業されるオンエア番組では、Wavesによる先進的なダイナミック・ノイズ・リダクション・プラグイン、Z-Noiseも多用されています。

TAC STUDIOでスタシオ・エンジニアを努める
駒沢大介氏(左)と慎明男氏
  「編集が粗かったり、外録のノイズが多かったりする場合も多く、優れたノイズ・リダクションが欲しいと思っていたので、Z-Noiseはよく使っています。その他、コンプレッサーは(Digidesign) Dynamics IIIや(Bomb Factory) BF76など、定番のものを使うことが多いですね」(慎氏)。

 「EQは、(Digidesign) EQ IIIも気に入っていますし、Focusrite d2もよく使いますね。EQやコンプは、やはりD-Controlに用意された専用パネルで操作することが多いのですが、作業が速くできるので便利ですね」(駒澤氏)。
 
 Studio 401では、2008年3月末にICONを導入して以降、既に内外のエンジニアによる様々な作業が行われてきました。「オンエアものでは、3分ほどのミニ枠やショッピング番組のレギュラーのほか、DVDの副音声に収録されるコメンタリー特典の制作なども行われています。ICONのカスタム・フェーダー機能は、非常に便利ですね。コメンタリーの作業では、本線の音声を1本のフェーダーにアサインして使ったり、また地上波の番組ではナレーションや音楽などをカスタム・フェーダーに置いて使ったりもしています」(駒澤氏)。
 
 「このスタジオでは、アニメやドラマの作品のほか、フリーのミキサーさんが「世界遺産」や、1時間ものの音楽番組の仕事などを行うこともあります。既にICONの操作に慣れている方も多く、D-Controlも全く問題なく使われています」(慎氏)
 
 なお、今回の機材更新のタイミングで、Studio 403のControl|24コントロール・サーフィスもC|24へとアップグレードされました。このマルチメディア・コンテンツ制作向けスタジオにはAvid Symphonyも導入されており、ノンリニア・システムによる高品質な編集作業が行なわれています。
株式会社ティーエーシーホームページ>>
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